ニキビ肌の特徴－「なぜ自分だけ？」というご相談

---

「なぜ自分はニキビができやすいのか？」「なぜ自分だけ？」といった「悩み方」のご相談があります。

ネットでは「ニキビができやすい人の特徴５つ！」的な話はよくありますが、その考えで上手くいかないようでしたら、ご参考になればと思います。

ニキビの「原因」について

「ニキビの原因」は気になるところです。「原因さえわかれば治る」とどなたも思うからです。
でも、その前に「ニキビとは何か？」「どんなプロセスで作られるか？」を知ることが大事です。

まず毛穴がニキビになるプロセスです。皮脂は本来、毛穴から肌の表面へ出ていきます。でも、肌表面のバリアが毛穴をふさぐと、皮脂は出口を失います。

ニキビ菌は「誰の毛穴にもいる普通の菌」ですが、「酸素が嫌いで皮脂が好き」な菌です。そのため、出口がふさがって皮脂がたまった毛穴は、増えやすい環境になります。毛穴はこのようなプロセスで「ニキビ状態」になります。

ニキビになりやすい毛穴の特徴

ニキビはブツブツした見た目や皮脂のせいで誤解が多いですが、まず「人体の毛穴や皮脂腺、皮膚の仕組み」といった構造上の前提があります。

ニキビになりやすい毛穴は、「顔、胸、背中」などに多く、この部分の毛穴は「皮脂を作る皮脂腺が発達している」＋「毛が細い（皮脂の出口が狭い）」構造です。

そしてニキビは「肌表面が毛穴をふさぐ→皮脂が出れず→菌で炎症」といったプロセスが重なった毛穴です。

なのでご自身の「ニキビができやすい場所」では「プロセスが発生しやすくなっている」と整理してください。

「ニキビが治る」とは？

上記のようなプロセスで毛穴はニキビになります。したがって「ニキビを治す」のは難しいことではありません。

「肌表面のバリアは除去、皮脂は洗うか止める、菌は殺菌」あたりとなります。

1つの方法の場合、もしくは複数の組み合わせもありますがニキビを治すことは難しいことではありません。

私どもでいただくご相談は、「皮膚科でもニキビが治らない」というものですが、ここに誤解が多いのです。

（参照：皮膚科の先生も悩むニキビの「くり返し」の処方箋 、 ニキビが完治しない理由とは？）

ニキビができやすい人の特徴

実際のところ、ニキビに長期的に悩むケースでは、

というようなお悩みです。

このような状況になると、多くの場合、「根本的に治っていないから出来る」と感じます。また「根本的に治しましょう」という宣伝もたくさんあります。

ここにあるのは「ニキビは根本的に治ればできなくなる＝ニキビができるのは根本的に治ってないから」という前提です。

でも、実際にニキビを構成するのは、肌表面・皮脂・ニキビ菌などの普通の肌にも普通に存在しているものです。

肌表面のバリアや皮脂は、除去しても常に作られ続けます。ニキビ菌を殺菌してもじきに元に戻ります。これらのバランスが崩れやすければ、肌はトラブルを起こしやすいですし、ニキビもそのうちの一つです。

（参照：二度とニキビができないようにするにはどうすれば？というご質問）

「ニキビができやすい人」は完治してもまた出来やすい人

どのような問題でもトレードオフ（「両立できない関係」「一方の尊重で一方が成り立たない状態」）はつきものです。

「治し続ける」ことは、肌を正常なバランスに回復させる目的ではありませんし、人によっては「肌を傷めるデメリット」も起きてしまいます。

もともとニキビは性質上、「完治しても、条件が揃うとまたできる」ような肌トラブルですから、どうやって解決して予防するかは、ご自身で「解決した状態」を理解しながら進める必要があります。

（参照：イソトレチノインでもニキビが治らない・再発する副作用が…というご相談 、 エピデュオゲルやめたらニキビ再発。どうすれば？）

何度にきびを治してもニキビができやすい人の解決法

まずニキビは「病根がつくるブツブツ」とは違い、誰の肌にも普通に存在する「肌表面、皮脂、ニキビ菌」のバランスが抱える問題です。

多くの人のニキビは「治療しておけば終わり」ですが、肌のバランスが回復しにくい場合は、「治してもトラブル肌」の問題にもなります。

もし「肌のバランスを回復させよう」とお考えであれば、カウンセリングフォームから一度ご相談ください。