何をやっても治らないニキビの原因

「何をしてもニキビが治らないのはなぜ?」というご質問


ニキビが「治らない」とお悩みの相談を連日頂きます。

  • フェイスラインと首にもできるようになり、繰り返してなかなか治りません。
  • 皮膚科のベピオなどは治りません。どうすれば治りますか?
  • ディフェリンとゼビアックスを塗っています一向に良くなりません
  • ニキビで悩んで25年が経ち、40を過ぎても未だに治りません。
  • 薬を辞めたらまた出てきて同じ病院で同じ薬をもらったのですが、全く治りません。
  • エステサロンにも皮膚科にも通いました。治らない理由がわからずニキビが出来る理由もわかりません。

基本的にニキビは、皮膚科やニキビ用化粧品やエステで容易に治り、「治せば解決」します。
でも、「治しても治しても出続ける」ようなケースでは

「どうすれば治るのか?」「自分のニキビは特殊なニキビ?」「体内の毒?」など、様々なことを考えてしまいますし、それを煽る宣伝も沢山あります。

何が原因か?どうすれば治るのか?の前に、そもそも、

  • 何が問題なのか?
  • どうなれば解決か?

それをしっかり把握しておきましょう。

ニキビができる理由

ニキビについて、様々な「原因」が言われます。
ニキビは「ぶつぶつ」の見た目のせいで、いろんな想像を掻き立てますが、そのプロセスは

「毛穴がふさがる→皮脂が出れない→菌が増える・炎症」

というものです。
ニキビができるプロセス
様々な「原因」は言われますが、毛穴がニキビ状態になるのは、これら要因が重なった結果です。

(参照:ニキビが永遠に治らない気がする。というご相談‐ニキビができる要因とプロセス)

ニキビを構成するもの

ニキビを構成する要因は、

  • 毛穴をふさぐ角質層(肌の表面)
  • 出れなくなった皮脂(と、角片など)
  • ニキビ菌(誰の毛穴にもいる菌)

といった、誰の肌でも普通に存在するものです。

ニキビの構成要因

簡単に言えば、このような「誰の肌にも存在するもの」が「ニキビができるバランスにならない」なら、定義上、肌も毛穴も「普通の状態」です。
(参照:きれいな肌とは? 、 肌質を「肌の性質」と考えてみる-健康な肌と敏感肌)

逆にニキビができるバランス、悪化しやすいバランスになれば、ニキビはできたり、悪化することになります。

「解決した状態」と「完治」

ニキビの原因から逆算すれば、「ニキビ治療・ニキビケア」は容易に理解ができます。

  • 毛穴をふさぐ肌表面を除去してニキビ構造を壊す
  • 皮脂量をコントロールする
  • 殺菌

あたりとなります。

ニキビ治療、ニキビケア全般の考え

実際ほとんどのケースは、これらの組み合わせで治療されますし、実際、できたニキビは治ります。
そして治しているうちに肌のバランスが「普通の状態」に回復すれば、それで解決です。

(参照:ニキビが永遠に治らない気がする。というご相談-ニキビを治すには?

でも問題はここからです。

完治しないニキビ

「治しても出続ける」という場合は、あなたにとって「治ったとは言えない」ということになるからです。

ニキビが出続けるのは治し方が合っていないから?

どれだけニキビを治しても、その後、「肌が普通のバランスに回復しない」場合もあります。

もともとの肌質や環境、生活など、様々な要因もありますが、そもそもニキビ治療自体が「バリアを良い状態に回復して、それを維持する方法ではない」ので、ニキビ状態の毛穴は治療できても、それで「できやすさ」は変わりらない、というより、そもそも「目的」ではないのです。

ニキビ自体は、毛穴で「肌表面、皮脂、ニキビ菌」がニキビを形成するバランスになった結果です。

これらは誰の顔にも普通に存在するものですので、これらがニキビ形成に向かう状態のままなら、ニキビの治し方にかかわらずニキビはでき続けます。
肌表面のバリアを除去しても、肌はすぐにバリアを作り始めます。またニキビ菌も絶滅できませんし、皮脂も皮脂腺がある以上、出てきます。

ニキビができる肌バランス

また、これらは「健康な肌」にとっても必要なものですから、仮に無くせるとしても、無くせばいいというものでもありません。

なので、治してもできる場合は、まず「ニキビは治れば二度とできなくなるトラブルだ」と考えることに、無理があるという理解が必要です。
(皮脂腺ごと焼きつぶす治療はありますが)

仮にトラブルを起こしにくい肌であったり、「できないはずの年齢」でも、条件がそろう状況になればできてしまいます。

(参照:NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?

治し続けるほど問題が深刻になるケース

ニキビを治しても出続ける場合、もともとの肌のバランスが、「ニキビができやすいまま」という問題があります。

このような人の場合に限りますが、ニキビケアやニキビ治療自体にも、肌のバランスを回復しにくくさせる要因があります。

ニキビはよく「古い角質が問題」と言われますし(古いかどうかはさておき)、毛穴をふさぐ角質のバリアを破壊することでニキビは治りますから、合理的ですし、大半はそれで解決できます。

にきび治療でバリア損傷

しかし、バリアに問題を抱える方の場合、バリアの破壊をくり返すことで、ニキビだけでなく、他にもトラブルが起きる要因が重なることになりますから、自分の肌質と、ニキビの治し方の相性には注意が必要です。
(参照:ディフェリンでもニキビが治らない、悪化した、効かない、増えた 、 エピデュオゲルが効かない・悪化する場合の対処法 、 ベピオゲルでニキビが増えた・悪化・再発した人向け解決方法)

「治ってきた」という誤解

ニキビを「治す」ことは難しいことではなく、このように容易にできますので、ニキビを壊し続けることで「治ってきた」と感じることはあります。

そして大半の方はバリアが回復することで、実際に「治ってきた」と考えておいて差支えは無いかもしれないのです。

でも、バリアが回復していない場合は「ニキビが減ること」と「バリアに問題が起きること」がトレードオフになることがあります。

よくいただくご相談では「治ってもすぐできる」という場合もあれば、「肌が薄くなってきたと感じる」「痛い、痒みが出やすい、皮脂過剰になった」また「跡が残りやすくなってきた」などです。

ニキビ治療で悪化

ご自身に自覚がない場合でも、柔軟さの無いヒキツレ感がある、ビニール肌のような状態が観察できる場合も少なくありません。

「これでニキビは治った」と思っていたら、しばらくしてから急に再発や悪化する、というケースもあります。

様々な方法でニキビは治せますが「ニキビのできやすさ」は「治る・治らない」とは別の問題と意識することが必要です。

(参照:なぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか? 、 ハーブピーリングでニキビ悪化、ニキビ跡も増えるご相談)

このままニキビを治し続けても意味がない。と思ったら

ほとんどの方の場合、ニキビは治してしまえば、肌の回復とともに解決します。

でも逆に、ニキビ治療やニキビケアで肌を痛め、トラブルが複雑になったり長期化するような場合では、ご自身で「目的」を問い直すことをお勧めします。

ニキビを治すことは、肌の健康やその持続が目的ではなく、ニキビを治すことです。

このように「治ってもまたできる」「治そうと頑張って10年以上」というような場合、「治し方探し」を続けるばかりではなく、「目的」から考え直す選択肢もあります。

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2020年8月1日19:44 / 投稿者:kazuyuki terada