ニキビが完治しない理由とは?
寄せられるご相談の大半は「ニキビ治療ではニキビが治らない(繰り返す)。根本的に治したい」というものです。
あなたも以下のようにお悩みではありませんか?
- 現在はレチノイン酸、抗生物質、などを使用しています。
対処療法で、一時的に治まりますが、次々に新しいニキビができるため、完治にはほど遠い状態です。ニキビ跡ももちろんですが、根本的にニキビができない肌になることを希望しています。 - 現在イソトレチノインという治療薬を服用していますが、一時期よくなったものの、三ヶ月ほどで元通り。毎日ニキビの事ばかり考えて一喜一憂に疲れてしまい、一時的な対症療法ではなく根本的にニキビを改善したいと思っています。
でも「こうすればニキビは根本から治る!」「ニキビの原因を根元から絶つ!」という情報はたくさんありますし、医学的に実証もされているものがほとんどです。
では、なぜ?あなた場合、それらの方法でもニキビが「治らない」のか?考察していきましょう。
ニキビ形成のプロセス
ニキビは複数要因が重る結果、「毛穴がニキビの状態になる」という性質のものです。
主な要因は
1、角質が毛穴をふさぐ
2、皮脂過剰
3、ニキビ菌増殖→炎症
というものです。
ブツブツした見た目から、何等か複雑な発疹のようにイメージされがちですが、ヒトの肌や毛穴、また常在菌のバランスによって、「毛穴がニキビの状態になる」ことがあるのです。
できたニキビを治す・できる前に治す
逆に言えば、上記の三条件を潰せば「できたニキビ」は完治しますし、出来る前に潰せば「出来る前に治す」こともできます。
したがって、医療では
1、角質層が毛穴をふさぐ
治し方→ピーリング、レーザー、ディフェリンゲル、ベピオゲル、エピデュオゲル、デュアック、レチノイン酸(ビタミンA)など
2、皮脂過剰
治し方→ピル、ビタミンCイオン導入、皮脂腺凝固法など
3、ニキビ菌増殖→炎症
治し方→抗生物質、ベピオゲル、エピデュオゲル、デュアックなど
という治療を様々に組み合わせて行いますし、これらでニキビは治せたり、予防することもできます。
でも治療や薬を止めるとニキビができ続ける
とはいえ、これらは長期間続けることではありません。
そして、
- ホルモンの関係と思い婦人科でピルも飲みましたが、むくみが強くなり、ニキビも減らないので断念。今の医療では対処療法ばかりで体を壊し、精神的にも追い詰められ、今は仕事も休職しています。
といったように、
ニキビ治療が終わった→これで解決だと思ったら、また出てきた。
他にも、
- 社会人になりニキビが出始め、治っては出来ての負のサイクルです。ディフェリンゲル、ベピオゲルでも治っては出来る状態で、対症療法にしかなっていません。
- 皮膚科にいっても、処方されるものは変わらないし、対症療法のみで…泣 自分の肌に自信を持ちたいです
などのご相談も寄せられます。
ある意味これらは稀なケースですが、この場合、「ニキビが問題だ→ニキビを治せば完治だ」という枠組みで考えてしまうと、同じことをさらにくり返してしまいがちです。
なぜなら「ニキビのできやすさ」は「肌トラブルの起きやすさ」の一つであり、肌トラブルが起きやすい肌では、定義上、ニキビを「治してもニキビはできやすいまま」だからです。
ニキビの根本原因とは?
「対症療法だから治らない」という考えには「根本的に治せば解決する」という前提があります。
ところが、ニキビの根本原因を構成する、角質層も皮脂もアクネ菌も、誰の顔にも存在するものです。そしていずれも人間が生きていくためにも、肌をきれいにするためにも必要なものです。
ニキビができやすい肌では、これらが「ニキビを形成しやすいバランス」に陥っているわけです。
そして、このバランスの崩れが、単なるニキビの問題ではなく、跡の残りやすさや悪化しやすさなどにも関わることです。
「完治、根本治癒」等の言葉は、「ニキビの根・病巣」のようなものをイメージしがちです。
でも、「ニキビのくり返し」はそういう問題ではありません。したがって「解決した状態」や、「そこに至る過程」も「ニキビの根っこのイメージ」で考えない方が良いでしょう。(参照:ニキビ半減でも95%がニキビ跡になるニキビ治療)
治しても繰り返すニキビの解決は、肌の健康から
もし、あなたの考える「問題解決」が「ニキビを治すこと」なら、様ざまなニキビ治療を試せば解決するはずです。
でも「ニキビのできやすさ=肌のバランスの崩れ」は、「病気と治療」とは別の枠組みの問題です。
肌が健康なバランスを維持して、ニキビの条件が重ならないなら「治療しても治らない」と悩む必要もありません。
肌のバランスを回復し、維持するには、まずWEBカウンセリングからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2017年12月24日17:13 / 投稿者:kazuyuki terada