これまでにないニキビ新薬-Winlevi
アメリカ食品医薬品局でニキビの新薬が承認されました。
参照:FDA Approves First Acne Treatment with New Mechanism of Action in 40 Years
以下、簡単にですが概略で翻訳。(医師による解説ではありません。詳細などは日本で承認された場合に、製薬会社などにより公式に説明があるかと思いますので。)
“米国食品医薬品局(FDA)は、イタリアを拠点とするカシオペアSpAのにきび治療薬ウィンレビ(クラスコテロンクリーム1%)を承認。
新しい作用機序を備えたニキビ治療薬と同社は述べた。
現在、ニキビ治療法のほとんどは、レチノイドと抗生物質によるが ウィンレビは、男性と女性の両方に使用できる局所アンドロゲン受容体阻害剤。
皮脂産生や炎症増加の抑制が期待できる。
臨床試験で治療の成功とニキビ減少を示し、炎症性サイトカインを減少させることが示された。
また「フランチャイズを拡大し、アンドロゲン性脱毛症の次の治験薬候補を前進させることを期待しています」と述べた。
ウィンレビは、皮膚のアンドロゲン受容体を直接標的とすることにより、にきびのある人々に非抗生物質のアプローチを提供すると述べた。
「ニキビを治療するためのユニークで補完的な作用機序を備えた、クラス初の新しい局所用製品を手に入れようとしています。」
とマーク・ジャクソン、と、アメリカのにきび&酒さ協会の理事長は声明で述べていました。”
アンドロゲン受容体阻害、皮脂産生の抑制とあります。
ピルをニキビ治療薬として使用する場合も似た話を見ることが多いかと思いますが、あくまでイメージとしては「塗るニキビ治療ピル」のようなものかもしれません。
また、抗生剤については薬剤耐性菌についても問題視されていますので、それ以外の治療法という意味でもいい選択肢なのかもしれません。
ただ、「補完的」ともありますので、「強力に効く」というものでもなさそうです。
他の治療薬との併用になるのでしょうか。
また、「男性性脱毛症」(ハゲ、薄毛)に期待といった記述も散見されます。もしかすると、そちらが本命になるかもしれませんね。
ウィンレビその他の参照記事
About Winlevi® (clascoterone cream 1%)
WINLEVIの正確な作用機序は不明ですが、研究所の研究では、有効成分であるクラスコテロンがアンドロゲン、具体的にはジヒドロテストステロン(DHT)と、皮脂腺および毛包内のアンドロゲン受容体との結合をめぐって競合することが示唆されています。”
昨年の承認前にはこのような話も。
Cassiopea’s Winlevi uptake in acne driven by new mechanism though interest to wane
こちらの記事では
と繰り返されています。
「大人ニキビ用」のような消費喚起がされるかもしれませんね。
ウィンレビは、2021年前半にアメリカ合衆国で利用できることになっています。
※その後、広く使用されているようですが、続報はこちら→「ニキビ新薬-Winlevi(クラスコステロン)続報」
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2020年8月28日23:26 / 投稿者:kazuyuki terada